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スタッフおすすめ情報
2007年12月25日 09:35

週末の予定がまだの方
石狩美術館がおすすめですよ!



こんにちは。
おとなのいい旅北海道」編集担当の曽根です。


この3連休はクリスマスでしたね。
皆さんはどちらでお過ごしだったんでしょうか?


シティホテルでお泊りしたり、
普段は行かないようなレストランに行ったりされたんでしょうか?
…うらやましいです。


そんなことより、今回は週末など、
ちょっとしたデートに行っていただきたいスポットを紹介します。

※クリスマスに行くのももちろんおすすめだったんですが、
もう終わってしまったのでしょうがないです…。


20071216144227.jpg

▲展示室内部です。写真撮影OKなのもこの美術館のすごいところ(フラッシュ撮影はNGです)




それは「石狩美術館」
今年の6月にオープンしたばかり!ピカピカの美術館です。


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この「石狩美術館」、施設名に「石狩」とついているので、
公共の美術館と思ったのですが、
個人が所有している美術館だそうです。


美術館には主にガラスの工芸品と銅版画が所蔵されています。
その数、なんと900点あまり!
もともと個人の趣味で所有している…ということを考えると、
ものすごい点数ですよね。


私が個人的に所有しているもので、それだけの点数を揃えているものはないですよ。
ちょっと数えてみたんですが、マンガが600冊越えているくらいですね。
美術品とマンガじゃあ単価が違いますからね。


所蔵されている作品は、
1800年代後半から1900年代前半にかけて活躍した4人の作家のものが大半を占めています。


銅版画は「ルイ・イカール」の作品。
600点以上収集されているそうですが、その内250点ほどを常時展示しています。
イカールは19世紀末から20世紀中頃までを生きたフランス人画家です。


華やかな女性の姿を艶やかに描き出し、当時「アール・デコの華」と呼ばれました。
長らく時代の狭間に忘れられた画家でしたが、
近年再評価する動きが高まってきているのだそうです。


※蛇足ですが注釈…。
「アール・デコ」は一般にアール・ヌーヴォーの時代に続き、
(「アール・ヌーヴォー」については後述します)
ヨーロッパおよびアメリカを中心に1910年代半ばから1930年代にかけて流行、
発展した装飾の一傾向のことを指すことばです。


ニューヨークの摩天楼(クライスラービル・エンパイアステートビルなど)が
アール・デコ建築の最も有名なものとして知られているようです…




ガラス工芸品は「エミール・ガレ」「ドーム兄弟」の作品が所蔵されています。
共に19世紀中頃から20世紀初頭にかけて生きたフランス人作家でした。
ガレの作品は100点以上、ドーム兄弟のものは68点を展示しているそうです。


ガレはご存知の方も多いのではないでしょうか?
アール・ヌーヴォーを代表するフランスのガラス工芸家で、
1878年のパリ万国博覧会にて独自に開発した、
“月光色”ガラス(酸化コバルトにより淡青色に発色させた素地)の
発表により銅賞を受賞。その名を世に知らしめました。


※またまた蛇足ですが…
「アール・ヌーヴォー」とは19世紀末にヨーロッパで花開いた新しい装飾美術のこと。
日本美術の影響がしばしば指摘されているように、
浮世絵に見られるような平面的かつ装飾的な空間構成を取り入れていることも特徴的です。


この時代の画家として最も有名なのは「アルフォンス・ミュシャ」ではないでしょうか?
美しい曲線で描かれた女性は、今見てもため息が出ますよね。





ガレはその後、1889年のパリ万博での出展で、
ガラス部門でグランプリ、陶器部門で金メダル、家具部門で銀賞を受賞し、
装飾工芸家として国際的な評価を得るまでになります。


彼の作品は北海道立近代美術館も何点か所蔵しており、
常設展「これくしょん・ぎゃらりぃ」にて割と頻繁に見かけますよね。


作品はどれも作られてから100年以上が経過しているとは思えないほど斬新な一方、
長い年月を過ごしてきたものだけが持つ重厚な味わいが感じられるものばかりです。


ドーム兄弟は初見でした(私は)。
ガレよりも僅かに遅れて世に出た、兄弟で作品を発表するガラス工芸家でした。


先述の1889年パリ万博でのガレの成功に触発され、
様々な技法を確立させ、「アンテルカレール」という技法では特許も取得しました。
この技法は、ガラス素地に絵模様を描き、さらにガラスをかぶせる技術のことを指し、
そうすることで模様に奥行きが出るのだそうです。
また、「ヴィトリフィカシオン」という、
粉末状にした色ガラスをまぶして再加熱、素地になじませて、
ガラス面により多くの色を発色させる技法も彼らに特徴的なものだそうです。


そしてもう1人、宮崎県在住の日本人作家・黒木国昭氏の作品も55点所蔵されています。


黒木氏は1945年生まれ、現在も精力的に作品を発表し続けておられます。
昨年の春には黄綬褒章も受章されました。


代表するガラス作品には「光琳」シリーズなどがあります。
これは日本画家尾形光琳の美の世界を題材にし、
ガラスにプラチナ箔と象嵌細工を施したものです。
(皇室にも献上されてきたのだそう!)


また「綾切子」と名付けられたガラスの大皿や水差しなどのシリーズは、
ガラスに入れられた切れ目から放たれる光が美しく、
どことなくクリスマスムードがあります。
(売店では可愛らしいおちょこなどが販売されていました。
大皿を買うのはさすがに無理でも、おちょこなら私にも手の届く値段でしたよ。
クリスマスプレゼントにおひとついかがでしょう?)




そしてこの美術館、版画やガラス工芸品を漫然と展示しているだけではありません。


1224-tenzi.jpg

▲キラキラと輝いて美しい展示室!非常灯も写ってしまうのが悔やまれます…




写真ではちょっとわかりにくいのですが、
ガラスケースは鏡のように
反射する素材でできています。
互いに反射し合って、
まるで万華鏡の内部にいるかのような、
幻想的な雰囲気に
展示室が包まれているのです。


また、写真の中心にライトアップされた
ステージがあるのが見えますでしょうか?






この美術館は3階建て。
中心にこのステージがあり、周りを囲むように作品が飾られているのです。
ちなみにこのステージでは結婚式を挙げることもできるそうです。
同じ石狩市内には恋人の聖地に認定されている、
「厚田公園展望台」もありますし、あわせて行くとロマンチックな気分に浸れそうです。


1224-room.jpg

▲個室の壁にもエミール・ガレ!






このように見ごたえある展示がある「石狩美術館」。
展示品を見ていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。


お腹が空いたときには、ぜひ館内にあるレストラン、
「ラ・シェネガ」に行ってみてください。


このレストランの席はなんと完全個室
カラオケボックスのような感じ…と言えばわかりやすいでしょうか?


1224-%21.jpg

▲キター!




その室内にも作品が飾ってあります。
壁には小窓があるのですが、
そこから見えるのは風景ではありません。
なんと作品がベルトコンベアーに載せられて、流れてくるのです!
流れてくる作品は全部で16種。
約1時間で全ての作品を見られるのだそうです。




そしてもうひとつ驚く仕掛けが。
個室には川が流れており、料理はその川を泳ぐ船に運ばれてやってくるのです!


そのサービスがあるのはランチタイム(11:00~14:00)とディナータイム(17:00~20:00)のみ。
その間の時間の喫茶タイムでは、このサービスが受けられないのでご注意ください!


1224-hune.jpg

▲この船にのって料理が流れてくるのです




札幌駅北口や地下鉄南北線麻生駅から無料シャトルバスも運行しているので、
レストランでアルコールを召し上がりたい方も安心です。
ぜひ、お出かけしてみてくださいね。




[ルイ・イカール&ガラス 石狩美術館]
電話番号/0133・60・4111
住所/石狩市新港中央1丁目710
営業時間/10:00~18:30(入館は~18:00)
休館日/水曜(祝日の場合はその翌日)
入館料/一般1000円、子ども(小学生)800円、65歳以上800円




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