聞くと創業したのは１９３５年、
７９年もの間、狸小路の歴史を見つめ続けてきたお店です。
店名の"う月"は、江戸時代に著された読本「雨月物語」が由来だそうです。


















壁には手書きのメニューがたくさん並んでいますよ。
定食物から、カツ丼やオムライス、チャーハンなど昔ながらの品が並ぶなか、
オーダーしたのは、
「肉ラーメン」８００円　です。

味の指定はありません、ただ、肉ラーメンです。


オーダーを済ませ、日曜日の狸小路を行き交う人を店内から眺めていると、
昭和の頃にタイムスリップした気分になります。

それもそのはず、店内を見渡すと博物館かのような骨董品の数々が。




昔、我が家にもありました、てんとう虫型のレコードプレーヤー、
タバコをつけるときは、三角屋根のマッチ箱。

そんな店内を眺めているとラーメンがとどきます。



お母さんが一生懸命つくってくれたラーメンは、
炒めたモヤシと、豚バラ肉、ナルトとネギのトッピング。

ラーメンの味は、シンプルで素朴であり優しさにあふれています。
野菜の甘さ、シイタケの出汁感がつたわってきますね。
麺は、やや茹で過ぎた感じがあるやわらかさですが、それもご愛嬌。

ほんとうに昔ながらの雰囲気を、目でも舌でも感じられることができます。
今度は定食物やオムライスなども食べてみたくなりました。


■う月食堂
札幌市中央区南３条西７丁目（狸小路７丁目西側）
１０：００～２０：３０
不定休